「人を安く長く雇用する方法」は休みをたっぷり与えるってのはIT系から見ると納得ができない

考え方

f:id:ksakae1216:20170222182012j:plain

どうもコウタロウです。

 

今日はタイトルについて。

 

 

toggeterを見て

ある派遣会社の幹部が語る『人を安く長く雇用する方法』→“休みをたっぷり与えることで休んでいる間に給料を使い切るのから辞められなくなる” – Togetterまとめ

 

これは派遣会社の幹部が下記のように言っていたということ。

「人を安く長く使おうと思ったら休みをたっぷり与えるんだよ。長期休暇を含めて。そうすると休んでいる間に給料を使い切るから絶対辞められなくなるの。生活パターンができるから転職もしないの」

 この発言に対し、「わかる」、「うちもそうだ」との意見が寄せられています。

 

IT系ではありえない

これは間違いなくIT系ではないと思うんですよね。

 

派遣会社ってことはお客さん先に派遣されて働いてるのに、長期休暇なんて普通取れないんですよ。

 

仕事があるから派遣されるわけなのに、派遣先で長期休暇なんてしたら派遣先のお客さんは困りますよね。

 

 常駐の合間の可能性?

もしかしたら一旦派遣先との契約が完了し、次の派遣先が決まるまでの間に長期休暇を取得するってことかな?

 

でも、これもありえない。

 

例えば、社員が1月〜6月まで半年間、派遣先に常駐し稼いできたとします。

契約が終了し、半月(2週間)休んで、月の半ばからまた別の現場に常駐するということ。図にするとこんな感じ。

f:id:ksakae1216:20170918113356j:plain

 

私も派遣がメインの会社に居た事があるからわかるんだけど、常駐して稼がないと会社としては人件費ってコストでしかないんですよ!

 

例えばA君が月給30万円だったとしたら常駐先には、月40万か45万円くらい、もしくは50万円位、お客さんに払ってもらうのが一般的です。

 

月給30万円でなぜ40万以上も貰う必要があるのか?

というのは、A君に30万円毎月払い、ボーナスも年2回払い、更に常駐先を探してくれる営業や常駐しない上司の給料を払うためです。

 

恐らく30万円の月給であれば50万円以上、もらわないと会社としては安心できないはずです。

 

上記のことから、派遣業で長期休暇をたっぷり与えるのは現実的に考えてありえません。

A君が休んでても給料は払わなければいけない、でも休んでいいよなんて会社は見たことがないからです。(もしかしたら存在するのかな?いやいや、無いでしょ。)

 

IT系で安く長く雇用するには

私がIT系で15年以上働いた経験からするとIT系は勤続年数が短い。

 

感覚的には10年以上その会社にいればかなり長い方。

40代、50代の人でも勤続年数10年未満が普通です。

 

つまり、大体10年に1、2回は転職している感覚。

※但し、大手SI系は別です。ここは勤続年数が長い。 

 

私は、もう少し短くて3年に1回ペースで4回転職しました。

※ある1社の大手SIは8年位いましたがこれは例外。

 

IT系に限らないかもしれないですが、仕事のプレッシャーって物凄いですよね。

つらいし、大変だし、誰も助けてくれないし、でも終わらない内に次の仕事も来るし。。

 

人間だから失敗することもあるし、そのせいで体調崩すこともあるし。

 

私も何人も見ましたが、仕事失敗して会社に来なくなったり、激務のせいで体壊して辞めてしまったり。

 

本来は組織だからこそ、失敗しても全体でフォローし、体が壊れるまで働く前に回りが気づいて助けてあげる、そんな風にしないといけないんですけどね。

 

私が今までいて唯一みんなでフォローする現場がありました。

そんなに大きくないシステム会社に常駐していましたが、激務とプレッシャーからリーダーが急に休みました。

 

次の日くるかと思ったら、次の日も「体調不良で休ませて下さい」と。

その次の日も休み、ユーザー受け入れ前の非常に忙しい時期に3日休みました。

 

ただ、現場の雰囲気は「〇〇さん、早く元気になって来てほしいね」とみんなが言ってるのを聞いて、「ああ、いい現場だな」と思いました。

 

仕事は責任を持ってやるのが当たり前なのはわかってるんだけど、人間だから失敗することもあるし、仕事したくないこともある。

 

会社を急に休むほど、そのリーダーは自分を追い込んでたんだと思います。

4日目、リーダーが会社に出社しても誰も責めること無く、「もう具合は大丈夫ですか?」とみんなが気遣い、「〇〇さん、メールチェックし終わったら、スケジュールで相談したいことがあるんで」とみんながすぐに受け入れるやさしさ。

 

後から聞くとこのリーダーは仕事が出来るんですけど、忙しさがピークになると急に2、3日休んでしまうことがあるそうです。

 

でもそれを責めず、休んでもみんなで受け入れて支えていたそうです。

 そこの会社は他にも、元々ニートだったけど、社会復帰してこの会社に入ってもう5年以上経つという人もいました。

 

元ニートって就職先探すの大変なんですって。

でもその会社で働けることになり、最初は苦労したそうですが、私と働いてる時はとても優秀で頑張りやっだたので元ニートって後から聞いてビックリしました!!

 

私が思うに人は失敗するし最初から完璧ではないのでこの会社のように失敗を責めるのではなく受け入れ支える会社が人を長く雇用できるのではと思っています。

 

結論

・「休みをたっぷり与えて」安く長く雇用するのはIT系の話ではない。

 

・長く雇用することができるのは思いやりのある組織!!

 

そもそも安く人を雇用しようと思うような会社には入りたくないですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました